サッカーの交代人数は何人まで?大会別ルールや回数制限も徹底解説!

サッカー

サッカーの交代人数って、意外と知らないことが多いですよね。

この記事では、「サッカー 交代 人数」に関する基本ルールから、大会別の違い、効果的な交代のタイミング、さらにはルール変更の歴史やベンチ入りとの関係まで、まるっと解説しています。

交代枠が「5人」って聞いたことあるけど、回数も決まってるの?とか、延長戦でどうなるの?など、疑問をまるごとスッキリさせましょう。

交代ルールを知ることで、試合観戦がもっと深く、もっと面白くなりますよ。

サッカーの仕組みを知りたい方、チームの戦術を理解したい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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サッカーの交代人数は何人?基本ルールをわかりやすく解説

サッカーの交代人数は何人?基本ルールをわかりやすく解説します。

それでは、ひとつずつ詳しく解説していきますね!

①FIFAが定める基本ルール

FIFA(国際サッカー連盟)のルールでは、現在のサッカーの交代枠は「最大5人」までと定められています。

以前は「3人交代」が主流だったんですが、コロナ禍以降に暫定措置として「5人交代」が認められ、その後正式にルール化されました。

ただし、交代のタイミングは無制限ではなく、「交代できる回数」が別で定められている点がポイントなんですよ。

この「人数」と「回数」が混同されがちなので、ルールを整理しておくと理解しやすいです。

ちなみに、このFIFAルールは国際試合だけでなく、各国のプロリーグにも採用されていて、日本のJリーグでもこの方式が基本になっています。

交代は選手のコンディションや戦術に関わる重要な要素なので、試合の流れを左右することもありますよね。

②1試合で使える交代の回数制限

サッカーでは、交代「人数」が最大5人と定められている一方で、「交代できるタイミング=回数」も制限があります。

基本的に、1試合90分の中で交代できる「機会」は3回までです。

この「3回」は、交代の人数とは別枠で考える必要があります。

例えば、1回の交代で2人一気に変えても「1回」とカウントされるので、タイミングが非常に重要になってくるんですよね。

また、ハーフタイム中の交代は回数にカウントされません。つまり、戦略的にハーフタイムで1人変えておけば、実質的に4回交代のチャンスがあるということになります。

これをうまく活用できるかどうかで、監督の腕が問われる場面も多いです。

③延長戦での追加交代ルール

トーナメント形式の大会では、90分で決着がつかないと延長戦がありますよね。

この延長戦では、さらに「1人分の交代枠」が追加されるルールになっています。

つまり、90分の間に5人使い切っていても、延長戦では「6人目」の交代が可能になるというわけです。

これもまた、かなり戦略的な要素を含んでいて、どのタイミングで誰を温存するか、延長を見越しての交代プランを立てる必要が出てきます。

特に疲労がたまりやすいポジション、例えばウイングやボランチなどは、延長に備えてフレッシュな選手を残しておきたいところですね。

それに、足をつってしまったりケガの恐れも高まる時間帯なので、安全のためにも追加交代枠はありがたい存在です。

④新型コロナ以降の臨時ルール

もともとサッカーの交代枠は「3人」が基本でした。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、選手の健康面への配慮や試合過密日程に対応するため、2020年に臨時ルールとして「5人交代」が導入されました。

このルールは当初は一時的な措置とされていたのですが、その後、多くのリーグや大会で継続採用されることに。

そして2022年、FIFAが正式に「交代枠5人制」をルールとして定め、現在では世界標準となっています。

この変更によって、戦術の幅が大きく広がっただけでなく、選手の怪我予防やコンディション維持にも貢献しています。

サッカーというスポーツは、時代に応じてルールも進化しているんですね。

大会別に異なる交代ルールをチェック!

大会別に異なる交代ルールをチェックしていきましょう。

それぞれの大会でルールに違いがあるので、チェックしておくと安心ですよ!

①Jリーグの交代人数と回数

Jリーグでは、FIFAのルールに準じて「交代人数は最大5人」「交代回数は3回まで(ハーフタイムは含まず)」というルールが基本です。

ベンチ入りできる控え選手の人数は、J1・J2・J3ともに「9人まで」となっていて、その中から5人まで交代可能という形ですね。

以前はベンチ入りが7人までだったんですが、これもコロナ禍をきっかけに見直され、現在のルールにアップデートされました。

ちなみに、ルヴァンカップなどのカップ戦では延長戦があるため、その場合は6人目の交代もOKとなります。

このあたりの柔軟さは、Jリーグならではの運営スタイルともいえますね。

②高校・大学サッカーの交代ルール

高校サッカーや大学サッカーでは、Jリーグやプロの大会とは異なる交代ルールが設定されていることが多いです。

たとえば全国高校サッカー選手権では、基本的に「交代は5人まで」「交代回数は3回まで」という国際基準に準じています。

ただし、一部の都道府県大会や練習試合では、「再交代あり」や「交代人数無制限」といったローカルルールが適用されることもあります。

大学サッカーにおいても、全日本大学サッカー選手権などの公式戦ではFIFAルールを踏襲していますが、地域リーグや練習試合ではかなり自由度が高いです。

学生サッカーは「育成」を目的とした面もあるので、選手交代で多くの選手に出場機会を与える配慮がされているんですね。

③ワールドカップや国際試合の交代ルール

FIFAワールドカップをはじめとした国際大会でも、「5人交代・3回まで」という基本ルールが採用されています。

延長戦に入った場合は、追加で1人の交代が可能です。

さらに、ワールドカップでは交代の際に「タッチライン上の指定された場所」から退場しなければならないなど、時間稼ぎを防ぐための細かなルールも存在します。

交代のタイミングを誤ると、そのまま10人で戦わなければならなくなることもあるので、監督やスタッフの手腕が問われる場面でもあります。

国際試合はスピードも強度も段違いなので、フレッシュな選手を投入する意味が非常に大きいんですよ。

④なでしこリーグや女子サッカーの規定

女子サッカーにおいても、交代人数や回数は基本的に男子と同じルールに従っています。

なでしこリーグでは、「交代5人・3回まで」がベースになっており、ベンチ入り選手は9人までです。

WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)も、同様のルールを採用しています。

女子サッカーの国際大会、たとえばFIFA女子ワールドカップでも男子と同じく延長戦での1人追加交代が認められており、ルールの統一性が図られています。

選手層が限られているチームも多いなかで、交代枠の使い方がより一層重要になってくるのが女子サッカーの特徴ですね。

交代のタイミングと使い方のコツ

交代のタイミングと使い方のコツについて解説していきます。

戦術の幅を広げるためにも、交代の考え方をしっかり押さえておきましょう!

①交代枠の「回数」と「人数」の違い

サッカーの交代ルールで混乱しがちなのが、「交代の人数」と「交代の回数」の違いです。

まず「交代人数」は、単純に1試合で何人の選手を入れ替えられるかという上限のこと。現在のルールでは5人までOKです。

一方、「交代回数」は、試合中に何回のタイミングで交代できるかという制限です。これは3回までと決まっています(ハーフタイムを除く)。

つまり、1回の交代チャンスで2人入れ替えると、それは「1回」とカウントされます。このあたりが混乱のもとになりやすいですよね。

試合が進んでいく中で、「あと何人交代できるのか」と同時に、「あと何回交代のチャンスが残っているのか」を意識する必要があります。

この2つを混同してしまうと、交代枠を無駄にしてしまう可能性があるので、選手も監督もルールの理解が欠かせません。

②選手交代の効果的なタイミング

交代のタイミングは非常に重要で、試合の流れや結果に大きな影響を与えます。

例えば、前半が終わるタイミングや、後半開始10分あたりはよく使われる交代のチャンスです。

後半20〜30分にかけては選手の体力が落ちてくる時間帯なので、ここでフレッシュな選手を投入することで、攻守両面においてリズムを変えることができます。

また、相手チームが交代してきた直後にこちらも交代することで、数的優位やミスマッチを防ぐという考え方もあります。

疲労だけでなく、カードをもらっている選手や、戦術的に噛み合わない選手を早めに交代することも有効な手段です。

交代は「点を取るため」だけでなく、「流れを変える」「バランスを整える」といった目的もあるんですよ。

③戦術的な交代と時間稼ぎ交代

交代の使い方には、大きく分けて2種類あります。それが「戦術的な交代」と「時間稼ぎのための交代」です。

戦術的交代は、ポジション変更や試合展開に合わせた調整のために行われます。たとえば、攻撃的な選手を入れて点を取りに行く、あるいは守備的な選手を入れて逃げ切りを狙う、といった形です。

一方で、試合終盤にリードしている場面では「時間稼ぎ」のための交代も行われます。これは、プレーの流れを止めることで相手の勢いを削ぎ、試合終了までの時間をコントロールする目的があります。

どちらも非常に重要な戦術の一環で、監督の狙いや采配が色濃く出るポイントなんですよね。

ベンチにいる選手がその場で即対応できるように、交代されるタイミングを読んで準備しておくのも重要です。

④交代を使い切れないリスクとは?

試合終了間際になっても交代枠を使い切れていない場合、それはある意味で「戦力を活かしきれていない」とも言えます。

特に、5人の交代枠がある今の時代において、選手交代を有効活用することは当たり前になってきました。

交代を使わずに体力の限界を迎えた選手がプレーを続けてミスをしてしまったり、ケガをした場合には、もっと早く交代しておけば…というケースも多いんです。

逆に、無理に交代を詰め込みすぎて戦術が崩れてしまうこともあるので、「交代枠を全部使えばいい」というわけでもありません。

交代にはメリットとデメリットの両面がありますから、選手の様子、試合の流れ、スコア状況などを見ながら判断する力が求められますね。

特にJリーグなどでは、選手が疲労で足をつったりする場面も多く見られます。交代を使い切ってしまっていると、その選手を残して戦わざるを得ないという場面もあり、1人少ない状態での戦いは不利になってしまいます。

サッカー交代人数のルール変更の歴史

サッカー交代人数のルール変更の歴史について見ていきましょう。

ルールの背景を知ると、今の交代制度がどれだけ進化しているかがよく分かりますよ。

①昔は2人まで?交代の歴史

実は、サッカーの交代ルールは昔はかなり厳しかったんです。

1960年代までは、「そもそも交代そのものが存在しなかった」なんて信じられないルールだったんですよ。

その後、選手がケガをした場合に限り交代が認められるようになり、1970年代にはやっと「2人までの交代」が可能になりました。

当時は交代そのものが戦術ではなく、やむを得ないときの応急処置のような扱いだったんです。

1980年代〜1990年代にかけて、徐々に「3人交代」がスタンダードになり、戦術として交代を使う文化が広まり始めました。

とはいえ、まだこの時代には「途中で交代した選手は再出場できない」「GKがケガをしたらフィールドプレイヤーが代わる」など、今では考えられないルールも存在していたんですよ。

②新ルール導入の背景とは?

交代ルールの変更が進んだ背景には、時代とともに変わるサッカーのスピードや強度があります。

現代サッカーは運動量も激しく、選手が90分間フルで走り続けるのは身体的にも大きな負担です。

そのため、選手の負担を軽減しつつ、試合の質を保つために交代枠の見直しが求められるようになってきたんですね。

特に2020年の新型コロナウイルスの流行により、日程が過密になったことで、疲労の蓄積やケガのリスクが問題視されるようになりました。

これをきっかけにFIFAが「臨時措置」として5人交代制を導入。その後、多くのリーグがこれを定着させ、ついに恒久ルールとして採用されたという流れです。

③選手の安全とパフォーマンスの関係

交代枠の増加は、単なる戦術面の利点だけではありません。

選手の健康と安全を守るという観点でも、非常に重要な意味を持っているんです。

過去には、フル出場を強いられた選手が試合中に倒れるなど、重大な事故も起きています。

特に夏場の試合では、熱中症のリスクも高まり、交代枠の柔軟な運用が求められるんですよね。

また、疲れた状態でのプレーはケガの原因にもなりますし、パフォーマンスの低下によって試合全体の質にも影響が出てしまいます。

交代が「選手を守る手段」だという考え方が、今のスタンダードになりつつあるんです。

④VAR導入後の交代ルールとの関係

最近では、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入も交代ルールと関係してきています。

VARによってプレーが止まる時間が長くなるため、そのタイミングで交代を行うケースが増えました。

この時間を利用して、監督が選手と話す時間が増えたり、戦術の再確認が行われることもあります。

また、VARの判定でPKや退場が決まることもあり、それに応じて急遽交代プランを変更しなければならない場面も出てきます。

こうした新しい技術の導入により、交代の判断がより複雑かつスピーディーに求められるようになっています。

今後さらに進化するサッカーの中で、交代という行為がより戦略的・科学的になっていくのは間違いありませんね。

知っておきたいベンチ入り人数との関係

知っておきたいベンチ入り人数との関係について解説します。

交代人数の話とセットで「ベンチに入れる人数」も押さえておくと、より理解が深まりますよ。

①ベンチ入りメンバー数とは

ベンチ入りメンバーとは、試合当日にチームが登録できる交代要員のことです。

現在のFIFAルールでは、11人の先発に加えて最大「15人」の控え選手を登録できるとされていますが、多くのリーグでは実際にベンチ入りできる人数は「9人」としているところが多いです。

たとえばJリーグもそのひとつで、試合当日のベンチにはゴールキーパーを含めて9人の選手が控えとして入ることができます。

ただし、交代できる人数は最大5人までなので、ベンチにいても出番がない選手も当然出てきます。

この「ベンチ入り枠」をどう使うか、どのポジションの控えを厚くするかは、監督の戦略そのものなんです。

②交代できない選手の扱い

ベンチに入っていても、交代枠や試合展開の都合で「出場のチャンスがない選手」も多くいます。

そういった選手たちは、出場しなくてもチームの勝利に貢献しているという意識を持ち続けることが求められます。

また、交代の順番を最後まで待ちながら体を動かし続けたり、味方を鼓舞する声出しをしたりと、見えないところで大きな役割を果たしています。

監督やコーチが「今日は出番がないけど、チームに必要な存在」として信頼しているケースもありますよ。

逆に、控え選手の準備不足がチームにマイナス影響を与えることもあるので、常に出番があるつもりで心身の準備を整えておくのが大事です。

③控え選手の役割と準備

控え選手は、ただ「出番を待っているだけの人」ではありません。

試合前のアップから、試合中のウォーミングアップ、ベンチでのリアクション、試合中の相手チームの観察まで、やるべきことがたくさんあります。

監督から急に「次のプレーで入れ!」と言われたときにスムーズに動けるよう、常に身体を温めておく必要がありますし、精神面でも集中を切らさないことが求められます。

また、ピッチに立っている選手に声をかけたり、試合の流れを読んでチームの士気を高める役割も大切なんです。

プロの試合を見ていると、控え選手が全員立ち上がって盛り上げているシーンがありますよね。あれも立派なチームプレーなんですよ。

④監督やコーチの戦略に直結

ベンチ入りメンバーの構成は、監督やコーチの戦術の表れでもあります。

たとえば攻撃的な選手を多めに入れている場合は「点を取りに行く姿勢」が見えますし、守備的な選手を多くすれば「リードを守り切る」意図が読み取れます。

さらに、GKを2人入れるか、ユーティリティプレイヤーを多めに用意するかなど、細かい調整も行われています。

特定の選手がけが明けだったり、スタミナに不安がある場合は、その選手の代わりをすぐに出せるよう同じポジションの控えを用意するなど、かなり細かい戦略があるんですよ。

このように、ただ「余った選手がベンチに座る」のではなく、全ての人選に意味があります。

だからこそ、ベンチ入り選手を含めた「チーム全体の戦術眼」が、勝利のカギを握っているんですね。

まとめ|サッカー 交代 人数のルールを正しく知ろう

交代の基本ルール4つ
FIFAが定める基本ルール
1試合で使える交代の回数制限
延長戦での追加交代ルール
新型コロナ以降の臨時ルール

サッカーの交代人数ルールは、「最大5人交代」「回数は3回まで」という基本を押さえておくことで、試合をもっと楽しく観戦できるようになります。

また、Jリーグやワールドカップ、高校サッカーなど大会によってルールが微妙に違うこともポイントです。

試合中の交代は、単なる体力の補充だけでなく、戦術や心理戦の駆け引きにもつながる重要な要素。

時代とともにルールが進化してきた背景には、選手の安全や試合の質を守るという大切な理由があります。

しっかりルールを理解しておくことで、選手の動きや監督の采配にもっと注目できるようになりますよ!