野球のファンはたくさんいますが、中には実際にプレイした経験のある男性もいるでしょう。しかし、女性の中には野球への関心がそれほど高くない人もいるかもしれませんね。
野球は基本的に、バッターがピッチャーの投げるボールを打つというプレイで成り立っています。一見シンプルに見えますが、実際には複雑なルールがあり、知られざる興味深い知識や事実が数多く存在します。
この記事では、普段あまり耳にしない野球のルールや興味深い情報を集めてみました。
・野球のあまり知られていないルールに興味がある方
・野球に関するトリビアをお探しの方
・野球に関心のある方
私は30年以上プロ野球を観戦していまおり、実際にプレイした経験もあります。
ここで紹介する内容は経験者はもちろん、野球初心者の方々にも楽しんでいただけるものとなっています。ぜひご一読ください!
ベースボールの起源とその日本における展開
アメリカが発祥の地であるベースボールは、9人一組で行う球技スポーツとして知られています。このスポーツは「野球」という名前で日本に伝わりました。
日本で「ベースボール」を「野球」と訳したのは中馬庚と言われています。
また、俳人である子規も日本で野球が広まるのに貢献したことで有名です。彼は「バッター」を「打者」、そして「ランナー」を「走者」と日本語に翻訳しました。
子規は野球にインスピレーションを受けた俳句も残しており、その中の一つには以下のような句があります:
春風や まりを投げたき 草の原
この俳句は、子規が野球を楽しんだことがある上野に位置する正岡子規記念球場で確認することができます。
野球の意外なルール:バッターの打席での振る舞い
野球のルールは表面上はシンプルに見えますが、実は細かくてあまり知られていない規則がいくつもあります。特にピッチャーとバッターの基本的な関係に関するルールがその一例です。
一般的に、バッターがアウトになるためには3回のストライクが必要であり、4回のボールでフォアボールになります。
しかし、もしバッターが打席に立ちながら適切な打撃態勢をとらない場合、投げられたどのような球も自動的にストライクにカウントされます。
このルールは、バッターが積極的に打つ構えを取ることを促すために設けられているようです。バッターはしっかりとした構えで打つことが求められるわけです。
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野球の初期段階での勝利の基準:21点先取制度
野球が始まった当初は、現在の9イニング制とは違って、最初に21点を取ったチームが勝者とされていました。
この時のルールでは、試合が非常に長くなることが多く、一日で試合が終わらないこともよくありました。
そこで、試合時間を適切に管理するために、後に9イニング制へと変更されたのです。
ただし、この変更された当時は、現在みたいな9回途中でのサヨナラヒットやサヨナラホームランは存在していませんでした。
勝負が決まっていたとしても、9回の3アウトまで試合を続行することが普通だったそうです。
野球にまつわる面白い知識:エースピッチャーとサウスポーの語源
一番優れたピッチャーは通常、チームの「エース」として知られています。
一般的には、「エース」という言葉がトランプの1番目のカードにちなんでいると思われがちですが、実は異なる由来があります。この言葉は、実はある人物の名前に由来しています。
その人物のニックネーム「エイサ」が、「エース」という言葉の元になったとされています。
さらに、左投げの投手を指す「サウスポー」という言葉にも興味深い背景があります。
一つの説は、左投げのピッチャーの腕が南方向(サウス)から振り下ろされることからきていると言われています。
もう一つの説は、メジャーリーグで活躍する左投げの投手がアメリカ南部(サウス)出身者が多いことから生まれたというものです。
これらの言葉には、思いがけない由来が隠されていることが分かりますね。
ショートストップ位置の起源とその表記について
昔は、ショートストップ(一般にショートと呼ばれる)のポジションはピッチャーのすぐそばで守る場所でした。
この「ショート」という名称は、選手が短距離で打球を処理することから来ているとされています。
正式には「ショートストップ」と称されるこのポジションは、野球の守備位置表記で「6番SS」として知られています。
この「6番SS」という番号は、野球の守備位置を表す数字のシステムの一環で、ここでの「SS」はショートストップを示しています。
キャッチャーの特異な役割と立場
野球において、キャッチャーは9人の守備プレイヤーの中で唯一の特別な位置を占めています。彼らはファウルゾーンでプレイし、他の守備プレイヤーと異なり、独りで座って守備をします。
さらに、キャッチャーはプレイ中に他のプレイヤーとは反対の方向を向いていることが特徴です。これは他のポジションと比較して、ある意味で孤独な印象を与えます。
しかし、キャッチャーのこのユニークな守備スタイルには大きな意味があります。彼らはピッチャーの指導を担い、試合の流れを左右するなど、チームにおいて中心的かつ重要な役割を果たしています。キャッチャーはまさにチームの重要ポジションと言えるでしょう。
野球での驚きの記録への挑戦:5つの例
完璧なストライクアウトゲーム
この記録は、9イニングを通じて一度もボールを投げず、27人の打者全員をストライクアウトで退けるというものです。現在のところ、プロ野球ではこの記録を達成した人はいません。ゲームやアマチュアレベルでは可能性があるかもしれませんが、プロでは非常に困難です。
一球完全試合
27人の打者をそれぞれ一球でアウトにする記録です。実際にはほぼ不可能とされており、打者が一球でも見逃した場合、記録は成立しません。これを成し遂げるためには、相手チームの協力が必要で、「真ん中に投げるから打って」という形で全員をアウトにする必要がありますが、実際の試合ではあり得ません。
最少球数完投敗戦
これは、8イニングまでのアウトを一球で取り、9回裏の先頭打者にサヨナラホームランを打たれる場合です。これにより、24球で8イニングを抑え、さらに1球で9回の先頭打者を打たれ、合計25球で完投敗戦が成立します。
雨天によるコールドゲームでの完投
野球にはコールドゲームという規則があります。雨天により試合が中断されても、5回裏が終われば試合は成立します。そのため、5回までの打者15人を一球でアウトにすれば、最少15球での完投が可能ですが、この場合は完全試合やノーヒットノーランは認められません。
サイクルホームラン
バッターによるサイクルホームランは、1試合で以下のホームランを打つことです:
野球に関する興味深い情報と知識のまとめ
野球には、まだ多くの人には知られていない魅力的な情報や知識が豊富にあります。このスポーツは、本当に奥深いものです。
これらの知識を得ると、自分でも野球を試してみたくなりますよね?
今回挙げたような驚異的な記録がいつか誰かによって達成される日を期待しています。その歴史的瞬間を目の当たりにできたら、それは素晴らしいことです。そんな日が来るのを楽しみに待ちましょう。