プロ野球の試合において、リリーフ投手が特定の条件をクリアすると与えられる「セーブ」という成績についてご説明します。セーブは、リリーフ投手が特定の複雑な条件を満たす時にのみ記録されるものです。本記事では、リリーフ投手がセーブを記録するための具体的な状況や条件について、詳しく解説していきます。
野球でのセーブとは何か?
セーブとは何か?その意味と重要性について詳しく解説
セーブとは、野球における投手の公式記録の一つで、リリーフ(救援)登板した投手が、リードを守ったまま試合を締めくくった場合に記録される成績です。特に、接戦の場面で登板し、相手チームの反撃を抑えきった投手に与えられるものであり、そのプレッシャーの大きさから、非常に価値のある記録とされています。
セーブが記録されるためには、いくつかの条件があります。主な条件としては以下の通りです
-
自チームが勝っている状態で、最後の1イニング(またはそれ以上)を投げ切ること
-
登板時の点差が3点以内であること、または、打者として最低でも一人が得点圏にいる場面で登板すること
-
もしくは、3イニング以上を投げてリードを守り切った場合
このような条件を満たすと、投手に「セーブ」が記録されます。
特にセーブを記録する機会が多いのが、いわゆる「抑え投手」や「クローザー」と呼ばれる役割の投手です。彼らは、主に試合終盤の最も緊迫した場面で登板し、勝利を確実なものにする重要な役割を担っています。そのため、しばしば「守護神」という敬称で呼ばれることもあります。
また、シーズンを通して最も多くのセーブを挙げた投手には、「最多セーブ投手」というタイトルが与えられます。これは、クローザーとしての安定した実力と精神力を証明するものであり、シーズン終了後にはNPB(日本野球機構)などから正式に表彰される名誉ある記録です。
セーブの記録条件について
野球でのセーブとは、特定の条件下でのみ記録される成績です。セーブを記録するためには、以下の5つの主な条件を満たす必要があります。
セーブ獲得のための5つの主要条件:
- 勝利投手ではないこと
- 勝利チームの最後の投手であること
- 最少1/3イニング以上を投げること
- リードを保ち試合を終了すること
- 次のどれかの状況を満たすこと
- 3点差以内でリードしている場合に1イニング以上を投げる
- 同点または逆転のリスクがある場面での登板
- 3イニング以上投げる
これらの条件を詳しく見ていきましょう。
条件1: 勝利投手でない
セーブと勝利投手の記録は、同一試合で同じ投手には与えられません。先発投手が完投勝利すると、セーブではなく勝利投手の記録がつきます。
条件2: 勝利チームの最後の投手
セーブは、試合を締めくくった勝利チームの最後の投手にのみ記録されます。そのため、1試合につきセーブは一人の投手だけに与えられます。
条件3: 最少1/3イニングを投げる
セーブを記録するためには、少なくとも1アウトを取る必要があります。
条件4: リードを保ち試合終了
チームがリードしている状態で登板し、追いつかれたり逆転されたりしないで試合を終えることが求められます。
条件5: 特定の状況を満たす
上記の基準に加えて、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。
- 3点差以内でリードしている場合に1イニング以上投げる
- 逆転の可能性がある状況で登板する
- 3イニング以上投げる
セーブの条件はかなり複雑ですね。
では、実際のセーブが記録されるケースを見てみましょう!
セーブの記録される場面についての具体例
野球の試合でリリーフ投手がセーブを獲得する場面はさまざまです。ここでは、セーブが記録される代表的な4つのケースを紹介します。
- 3点のリードを持って9回裏に登板し、三者凡退で試合を締めくくる場面。
- 4点リードしている状況で、8回裏に1アウト1・2塁のピンチに陥り登板。そのイニングを無失点で乗り切り、さらに9回も三者凡退で締めくくって勝利する場面。
- 5点リード中に9回裏2アウト満塁のピンチで登板し、1人の打者を抑えて試合に勝利する場面。
- 7点リードしている状況で7回裏ノーアウトから登板し、3イニングを無失点で投げ続けて勝利する場面。
ケース1では、セーブの最も一般的なシチュエーションである3点差以内のリードを守り、1イニング以上投げるという条件を満たしています。
ケース2では、大きなピンチを無失点で乗り越え、複数のイニングを投げ抜いてセーブが記録される状況です。
ケース3では、勝利が見込まれるものの、ピンチの場面で登板し、勝利を確実なものにします。この場合もセーブの条件を満たしています。
ケース4は、得点差が大きいものの、3イニング以上を無失点で投げ続け、勝利を守る場合です。これもセーブの条件に該当します。
これらのケースは、プロ野球で見られる様々なセーブのシチュエーションを示し、試合終盤で重要な役割を果たすリリーフ投手の貢献を表しています。
プロ野球のシーズンは年間140試合以上となっており、ランキングに名を連ねる投手たちは、そのほとんどの半分の試合に登板しています。セーブ数が多いということは、接戦の試合で勝利に大きく貢献していることを示しています。接戦を常に担う彼らの役割は、プレッシャーが大きく、一年を通しての体力と精神力の消耗が激しいものです。
プロ野球におけるセーブの条件に関するまとめ
今までプロ野球の投手がセーブを獲得するために必要な条件を解説してきました。ここで、その要点をもう一度確認してみましょう。
セーブの条件をもっと詳しく解説します
これまでに、プロ野球において投手が「セーブ(S)」という記録を獲得するための条件について簡単にご説明しました。ここでは、その内容をさらに掘り下げて、より詳しく、具体的にご紹介します。
セーブは、リリーフ投手(途中から登板する投手)に与えられる栄誉ある記録であり、主に試合終盤の勝敗を左右する緊張感の高い場面で登板した投手が対象になります。以下の条件をすべて満たした場合に「セーブ」が記録されます。
セーブを記録するためには、以下の5つの主要条件を満たす必要があります:
-
勝利投手でないこと
セーブはあくまでも「勝利を守り切った投手」に与えられる記録です。そのため、自らが勝利投手になった場合は、セーブは記録されません。 -
試合の最後を投げる最終投手であること
セーブは「試合を締めくくった投手」に与えられるものです。たとえ途中でピンチをしのいでも、別の投手が最後に登板して勝利を収めた場合、その投手にはセーブはつきません。 -
最低でも1/3イニング(アウト1つ)以上を投げること
たとえワンポイント登板であっても、1人の打者をアウトにすれば、この条件は満たされます。ただし、アウトを1つも取れなければ、セーブは記録されません。 -
登板時にチームがリードしており、そのまま勝利すること
登板したときにチームが負けている、または同点の状態である場合は、セーブの対象外となります。あくまでリードを守り切った場合に記録されます。 -
次のいずれかの追加条件を満たすこと
以下の3つのうち、いずれかを満たす必要があります:
- 点差が3点以内で、1イニング以上を投げる
→ 最も一般的なケースで、9回表または裏を3点差以内で守り切るとセーブになります。
- 得点差に関係なく、同点や逆転の可能性がある場面で登板する
→ 例えば、走者が出ていて一発で逆転される可能性がある状況など、試合の流れが変わる重要な場面で登板し、リードを保ったまま試合を終えた場合です。
- 3イニング以上を投げて、勝利を守り切る
→ 点差に関係なく、長いイニングを投げてリードを維持した場合もセーブが記録されます。ロングリリーフの例として知られています。
- 3点以内のリードで登板し、1イニング以上投げる。
- 同点または逆転の可能性がある状況で投げる。
- 3イニング以上投げる。
これらの条件を見てもわかるように、セーブは「ただ試合を終えた」だけではなく、「緊迫した場面でリードを守る」という大きな責任を果たした投手への評価なのです。特に抑え投手(クローザー)にとっては、このセーブ数がそのまま実力のバロメーターとして見られることもあります。
このウェブサイトでは、「野球をみんなで楽しむ」をテーマに、初心者の方にもわかりやすく野球のルールや用語、観戦のコツなどを紹介しています。もし「セーブ」に興味を持っていただけたなら、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。きっと、野球観戦がもっと面白くなるはずです!
ぜひ他の記事もご覧ください、ありがとうございました。